アドバンスジャパン株式会社・代表取締役社長・須貝 浩紀(すがい ひろき)さん。
須貝さんは上武大学2年生の時に、携帯電話の販売のアルバイトから通信業界に魅力を感じ、大学4年生(2018年)の時に起業を果たす。
2024年には設立から6期目となり、売上高13億円を達成した。 2025年には関西に支社の設立を予定し、2028年には全国の主要都市にも支社を展開する予定との事。
アドバンスジャパンの須貝さんとは?
筆者は昔、学生だった須貝さんと知人の紹介で何度かお会いした事はあったのだが、まさか数年でこれほどまでに会社の規模を大きくするとは思っても見なかった。
当時の須貝さんは、人懐っこいハキハキとした体育会系の明るさとノリの良さが目立つ印象で、会社を立ち上げると聞いたときは、かなりビックリしたのを覚えている。
須貝さんから「大学卒業したら、警察官になろうと思っていたんですけど、やっぱ辞めて、通信業界で、ちょっと会社を作ろうかなと…」
確か当時はこんな風な会話から始まり、「このペースでいけば、売上1億円超えちゃうんですよ。」と聞いたときは、え!これは凄い! と思いインタビュー記事にしたのだが、
コロナ禍でいろいろな人との交流が途絶えた時期が長らく続き、そのインタビュー記事を載せていたサイトの更新が困難となり閉鎖してしまいました。
その後、コロナ禍も収束になった2024年の夏に、須貝さんからLINEが来たのである。「お久しぶりです。僕YouTubeに出ました!」とメッセージと送られてきた動画↓
昔あった『マネーの虎』みたいなw
なんだろう…見てる人の方がプレッシャーを感じる緊張感MAXの動画! 須貝さん? 今はこんな感じのお仕事なのかな? あれれ? 通信業界じゃなかったっけ?
のちに分かったのは、何か1つでも会社のPRになればという事で、こうしたYouTubeなども活用していきたいとの事でした。
アドバンスジャパンの社員数を聞いてみた
YouTubeの動画からあれよあれよとLINEで会話が弾み、アドバンスジャパンのオフィスにお邪魔することになったのだが、指定された場所についてみたら!
ドーーーーン!!!!!!!
おぉーーーー(心の声)、”他人の子どもは成長が早い”とはこの事か。 こんなビルならスーツを着てくるんだった!と、白TシャツにGUのパンツ姿の自分を呪った…
ん〜めっちゃ緊張… そうこうしているうちに、須貝社長登場!!!!
かれこれ5年ぶりの再開だったが、昔と変わっていない明るさと笑顔にどこか懐かしさも感じて、5年の空白があるようには思えなかった。
あえて変わったなと思ったのは、対面でいろいろな話をしている中で、時おりキリッと経営者の目というか”野心”が見え隠れするのである。
設立した当初は、須貝さんと社員1名の2人体制でスタートし、少しづつ人員を増やし、2期目にはフリーランスや業務委託で約30人の規模に拡大。
2期目の時に一緒に働いていた経験豊富な営業マンが、須貝さんと企業の商談に同行してくれて、のちに会社の規模を大きくするきっかけを作ったそうです。
3期目の時に「労働派遣事業許可」の認定を受けて社員の人数も約20人、フリーランス約50名の合計で約70名ほどの体制にまで拡大していき、
4期目の時に「テルル」という携帯ショップのフランチャイズ事業を、埼玉県の大宮で開始することになり、社員数も約40人に増えていったそうです。
この「テルル」は、5期目の時に東京都の高円寺にも店舗を構え、6期目には東京都の蒲田、埼玉県の三郷、神奈川県横浜市の別所、同じく横浜市の高田にオープン。
合計で6店舗を運営しており、6期目には約80名の社員、委託社員とアルバイト約100名(2024年10月時点)が勤務にあたっているそうです。
アドバンスジャパンの売上高を聞いてみた
1期目は約6200万円
2期目は約1億4700万円
3期目は約4億6500万円
4期目は約5億7000万円
5期目は約7億6000万円
6期目は約13億2000万円
筆者が調べたところ「中小企業白書(2017年)」には、起業した会社の生存率は5年後で81.7%となっており、約5社に1社は5年以内に廃業か倒産をしている。
そんなデータを知るとアドバンスジャパンの売上は非常に良いと思うし、3期目で「労働派遣事業許可」の認定を受けてからの売上は非常に大きく伸びている。
4期目から始めた「テルル」という携帯ショップの店舗展開が、5期目、6期目と着実に売上を伸ばしていった要因となっており、
7期目には売上20億円を超える目標と、更にその7年後には、売上100億円を目指していると語る須貝さんの言葉にも、力が入っていたのが印象的でした。
それともう1つ、須貝さんが語ったのは、「会社近くの飲食店の時給は1400円でした! 通信業界って、5年前から時給1400円で、今も上がってないんです。」
「確か飲食店の5年前って、時給1000円ぐらいだったから、400円は上がってる!! その感覚で言うと、通信業界も400円上がらなきゃいけないのに…」と、
社員採用が非常に厳しい時代になっている危機感を感じているそうで、アドバンスジャパンでは給与や福利厚生の充実を図っている。
アドバンスジャパンの今後の目標は?
最近は関西での採用が多くなってきたこともあり、関西に支社を作ることで社員がより働きやすい環境を整えていく計画との事。
これにより関西での社員の採用も強化することができるようになり、東京と同じように関西でもいろいろなサポート体制を整えていくそうです。
その他にも支社を増やしていき、北海道では札幌、東北では仙台、東海では名古屋、九州では福岡と全国の主要都市で設立を目指している。
より具体的には、2028年までには正社員を500人規模まで構築し、売上では2032年までに年商100億円の会社を創りあげていく目標をかかげている。
こうした高い目標をかかげるのは、社名の由来でもある「アドバンス=前進・先行」から常に現状に満足せずに進み続けるという事からでしょう。
須貝さんは、会社が大きく成長しても”風通しのいい会社”であれるように、誠実さと謙虚さを忘れずに、社員一丸となって成長したいと語ります。
アドバンスジャパンの須貝さんのまとめ
筆者が思うに須貝さんは話しやすい。これは今も昔も変わっていないと感じる。
インタビューの中で「いや〜毎月ヒリヒリですよ〜!」とは言っていたけど、何気ない雑談をしている時は、経営者という壁を感じない(こんな事を言うと失礼かも知れないが)。
経営者という立場から、時には社員に厳しく接する場面もあるだろうけど、ふとした時に見せる須貝さんの笑顔は、きっと社員を和ませている。
厚生労働省が”働き方改革”を打ち出したことにより、平成とは違う令和なりの会社経営は苦労が絶えないと思うし、そこでの舵取りは大変でしょうけど、
でもなんだろう…須貝さんは会社にいるときでも、オンとオフがあるような感じで、社員の前では常に気を張っている社長像ではなく、気さくさがある。
ちょっと余談だが、須貝さんにインタビューした日は10月30日だったのだが、11月2日に入籍するとの事で、しかも11月2日はアドバンスジャパンの設立日!
そんな日に婚姻届けを出す素敵な一面も垣間見れて、筆者まで幸せのお裾分けをもらった気分になりました。 今度もし機会があれば、奥様との馴れ初めでも聞こうかな。
完